対象を「FAX注文の受領から請求データ確定まで」に絞る
ここでは、受注担当、営業、倉庫、経理が関わる説明用の会社を想定します。まず通常の注文を一件追います。どの部署の仕事かだけでなく、次の担当者に渡せる条件を書くと、止まっている場所が見えます。
| 順番 | 担当 | 行動・使うもの | 次へ渡せる条件 | 別に扱うこと |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 受注担当 | FAXを受け取り、受付番号と時刻を記録 | 送信元と注文を識別できた | 同じ注文の再送 |
| 2 | 受注担当 | 顧客・品番・数量単位を照合 | 注文内容を特定できた | 旧品番、単位の不明 |
| 3 | 受注担当 | 販売管理へ注文入力 | 注文番号を発番した | 入力後の訂正 |
| 4 | 倉庫 | 在庫・出荷可能日を確認 | 全数または分納条件が分かった | 欠品、緊急出荷 |
| 5 | 営業 | 顧客へ数量・納期を回答 | 顧客との合意を記録した | 回答待ち、分納不可 |
| 6 | 倉庫 | 合意した内容で出荷指示 | 出荷内容と指示を照合した | 直前変更 |
| 7 | 倉庫・受注担当 | 出荷実績を販売管理へ返す | 実際の数量と日付が一致した | 未出荷、返品 |
| 8 | 経理 | 出荷実績と単価を確認し請求確定 | 請求対象を確定した | 締め後訂正、単価相違 |
「システムが担当する」と書くと、責任者が消える
自動で送られるデータでも、欠落したときに誰が気付くかは別です。たとえば出荷実績が販売管理に届かない場合、倉庫が再送するのか、受注担当が一覧で照合するのかを決めます。「自動連携」と書くだけでは完了条件になりません。
表を前に、担当者へ聞く4つの質問
- 昨日の実際の注文は、この順番でしたか。違う入口はありますか。
- この行で「完了した」と判断する画面や帳票は何ですか。
- 次の担当者は、何を見て仕事を始めますか。
- 止まった注文は、どこに残り、誰が確認しますか。
答えが異なるときは、その場で正しい方を決めず、実際の帳票や履歴を照合します。まず違いがあることを記録します。
二重入力は、同じ注文の二つの出口を追う
販売管理へ入力した後、出荷Excelにも入力しているなら、項目単位で比べます。品番と数量は同じでも、出荷Excelだけに積み順がある場合、その欄まで単純に廃止できるとは限りません。
| 項目 | 販売管理 | 出荷Excel | 次の確認 |
|---|---|---|---|
| 品番・数量 | 入力あり | 同じ内容を再入力 | 連携できる形式があるか |
| 納期 | 希望日 | 確定した出荷日 | 二つの日付の意味は同じか |
| 積み順 | 項目なし | 倉庫が追記 | どこで記録を残すか |
転記を消した結果、現場が必要な情報まで失うことを防ぎます。
この表ができたら、次に決めること
頻度の高い転記を一つ、事故や請求に影響する例外を一つ選びます。前者は工数比較へ、後者は例外処理一覧へ進めます。表を作るだけで終わらせず、確認する担当者と期限を一緒に決めます。
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