EDI例外処理

公開日 2026.07.13 著者:株式会社ミチタス

EDI・受発注システム導入前に整理する
例外処理一覧

通常注文だけで比較すると、導入後に欠品、価格違い、変更・取消などが人手へ戻り、二重運用になることがあります。本記事では、例外を「種類・頻度・判断者・顧客影響・対応方針」に分け、システムで扱う範囲と運用で残す範囲を整理します。

この記事で整理できること
  • 受発注で確認したい例外の種類
  • 例外一覧に必要な6項目
  • システム設定と運用ルールの切り分け
  • ベンダーへ同じ条件で確認する方法

通常フローだけでは要件が決まらない

EDIは企業間で取引情報を電子的に交換する仕組みです。ただし、どの取引プロセスや情報項目を扱うかは製品・連携範囲によって異なります。「注文を受けられる」だけでなく、変更、回答、出荷、検収、請求など、自社が必要とするプロセスと例外を確認する必要があります。

例外をすべてシステム化することが目的ではありません。
頻度が低く判断が複雑な例外は人の運用に残し、どこから誰が引き取るかを決める方が現実的な場合もあります。

洗い出したい例外の例

分類確認すること
商品廃番、代替品、登録外品、単位違い代替可否と判断者
価格契約単価差、キャンペーン、送料条件正しい価格の参照元
数量・在庫欠品、分納、最低ロット、端数回答期限と顧客連絡
納期締切後、指定日不可、緊急出荷承認者と追加費用
変更数量変更、届け先変更、取消変更可能な締切時点
取引先新規、与信保留、部門別請求登録完了までの仮処理
データ必須項目欠落、コード不一致、重複送信エラー通知と再処理

例外一覧を作る4ステップ

現場の差し戻し記録から集める

記憶だけでなく、訂正メール、付箋、保留一覧、問い合わせ履歴など、例外が残っている場所を確認します。顧客名や個人情報は共有用資料から外します。

発生時点と検知者を書く

受信時、入力時、在庫引当時、出荷時、請求時のどこで見つかるかを記録します。早く検知できる条件も併記します。

頻度と影響を分けて評価する

毎日発生する軽微な例外と、年数回でも誤出荷につながる例外を区別します。件数、追加時間、顧客影響を別列にします。

対応先を3つに分ける

「システム設定で処理」「人が判断してシステムへ戻す」「対象外として別運用」のどれかを仮置きし、候補製品へ確認します。

最小の記入例

例外頻度検知時点判断者顧客影響対応仮説
旧品番で注文週3件受注入力商品担当回答待ち変換表+要確認
欠品・分納日5件在庫引当受注責任者納期変更在庫連携+承認
締切後変更月2件出荷準備倉庫責任者誤出荷リスク別運用・記録必須

表の件数は説明用の仮想例です。自社の記録で置き換えてください。対応仮説は決定事項ではありません。同じ一覧を候補ベンダーへ渡し、標準機能、設定、追加開発、対象外のどれに当たるかを回答してもらうと比較しやすくなります。

見落としを減らす確認質問

よくある質問

例外は何件まで集めればよいですか

件数の上限より、日常的な高頻度例外と、低頻度でも顧客・出荷・請求への影響が大きい例外を含めることを優先します。類似例外は判断ルールが同じならまとめます。

現行運用の例外をそのまま再現すべきですか

再現前に、その例外が取引条件上必要か、古い慣習かを確認します。不要な手順をそのままシステム化すると複雑さが残ります。

Free template

例外処理を同じ形式で記録する

例外、発生頻度、判断者、影響、改善案を書ける受発注業務フローテンプレートです。

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参考情報

編集方針:特定製品を推奨せず、導入前に例外を比較可能な形へ整理する一般的な手順として作成しています。機能範囲は製品・契約・連携方式により異なるため、提供事業者へ確認してください。最終更新日:2026.07.13

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著者:ミチタス編集部

物流IT、BtoB営業、業務整理、提案設計の経験をもとに、特定製品に依存しない導入前の確認手順を作成しています。

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製品比較を始める前に、支援対象か確認できます。

現行業務、例外、候補製品、社内で確認できる担当者の有無を照合します。

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編集方針:公開情報とミチタスの実務知見をもとに、事実・仮定・説明例を区別して作成しています。特定製品の推奨、導入効果、投資回収、法令適合を保証しません。固有の顧客情報・社内情報・機密情報は使用していません。