例:10ケースの注文が、出荷準備中に8ケースへ変わる
営業は変更を承った。販売管理は10ケースのまま。倉庫はすでにピッキング中。この状態で、営業のメールだけを直しても、出荷と請求の内容は揃いません。
| 時点 | 確認する人 | 確認・処理 | 完了の証拠 |
|---|---|---|---|
| 変更受付 | 受注担当 | 元注文番号、変更箇所、連絡者、時刻を記録 | 元注文と変更記録がひも付く |
| 可否確認 | 倉庫責任者 | 出荷作業がどこまで進んでいるか確認 | 変更可能か、担当者が回答 |
| 顧客合意 | 営業 | 変更可否と数量・納期を回答 | 合意内容を記録 |
| 反映 | 受注担当・倉庫 | 注文、引当、出荷指示を同じ版へ更新 | 旧指示を取り消し、8ケースで一致 |
| 最終照合 | 出荷担当・経理 | 実出荷、注文、請求対象を照合 | 数量の差が説明できる |
先に決めたい分岐は「出荷済みか」
出荷前なら指示変更で対応できても、出荷後は返品や差額処理になることがあります。同じ「数量変更」でも、発生時点で手順が違います。各社の取引条件に合わせて、受け付ける時点と例外時の相談先を決めます。
| 条件 | 対応の仮置き | 人が判断する点 |
|---|---|---|
| 未着手 | 注文と引当の修正候補 | 納期や価格条件が変わるか |
| 出荷準備中 | 倉庫へ保留依頼をして可否確認 | すでに梱包・積込済みか |
| 出荷済み | 元注文を残して別処理へ | 返品・再配送・差額の条件 |
この表は会社の正式な運用ルールではありません。実際の締切、契約、倉庫の作業に合わせて確定します。
ベンダーには同じシナリオを見せてもらう
「変更できますか」ではなく、元注文10ケース→準備中に8ケース→旧出荷指示の取消→変更履歴→請求対象8ケース、の一連をデモで確認します。できるという回答でも、どの作業が手動かを残します。
| 確認項目 | 回答の記録欄 | 判断に使うこと |
|---|---|---|
| 元注文と変更の関係 | 標準機能/設定/追加開発/対象外 | 変更の履歴が追えるか |
| 作業中の倉庫へ通知 | 通知先・通知方法・確認済みの扱い | 指示を受けた証拠が残るか |
| 同じ変更の再送 | 重複検知の条件 | 二重更新を防げるか |
| 連携停止中 | 代替手順・復旧後の照合 | 手入力分と自動分が重ならないか |
記録の量より、後工程まで追えるかを確認する
頻度が低くても、誤出荷や二重請求につながる例外は残します。まず一件を端から端まで追い、「誰が、何を見て、どこまで終わったと判断するか」が抜けていないかを確認します。
実務記事・道具の一覧へ